Japan Pony Con 2014 SPRING !! (report) · 9:49am May 5th, 2014
第三回ジャパンポニーコンレポート
2014年5月4日、東京都王子の北とぴあ13階にて三回目の日本MLPコンベンションが催され、自分も一般参加で訪れました。自身二回目の参加なのであまり戸惑うというか緊張してはいなかったのですが、気分が朝っぱら起きた時からずっと上調子だったので、食べ物を胃に詰め込むと、いや詰め込まずとも既に吐きそうになっているという、一種矛盾した身体の状態でした。どっちもどっちですね。
今回は単身会場へ、というのではなくて、第二回ポニコンで知り合ったGreyWolf氏と一度上野駅で落ち合ってから向かいました。上野から王子までは京浜東北線一本で行け、その車内では外国人二人が席に座って何やらと会話していたのを見ていたのですが、「ブロニー」というワードが。王子に辿り着く前に別の駅で降りてしまったし、よく見えない位置だったので実際に本会場にいたのかは定かでないです。まあおそらく居たでしょう。
北とぴあ前にはブロニーやペガシスターがわらわらと集まっていました。前回と比較すると明らかに人数多くなってるなと思えるくらいに、早くからそれなりの人だかりができていましたね。あまり多いと今度は一般の通行の妨げになるので、次からはそこにも注意した方がいいと思います。
見知った顔もやはりおるなぁとか眺めてたり、MLP:CCGを教授してくれた海外の方(後にゾアリンのコスプレをしてました)と話したり、初対面と会話を交わしたりと、立ちっぱなしで待っていてもあまり手持無沙汰でない時間でした。
そして時間になって建物内に入るのですが、さすが大きな施設だけあって他にも同日にイベントが催されているのでした。アカンことに多くのブロニー&ペガシスターは最初、誤って別のイベントの受付に並んでしまいました。自分も例外でなく、間違った列に数分くらい疑いもせずに待機していました。ちなみに別のイベントと言うのはマジックショーとボディビル大会……らしいです。後から聞いた話だとオードリーの春日も北とぴあにいたらしいです。かたやポニー(だっきまっくら♪)、かたやマジック(ぐれいとあんどぱわふる)、かたやマッスル(い゛ェ゛ーい゛)。これらイベントがもしも隣接していたら戦争が起きますね。ともかく、来場者の誘導は大事だということです。これも次回の課題かな?自分も気を付けよう。
なんやかんやとあって会場の受付も無事通過し、いよいよポニコンスタートです。オープニングイベントでは主催者さんが今回のテーマらしきものを述べていました。要約するとこんな感じ。
「前回は新しいことに挑戦しよう、今回は今までのことをさらに発展させよう」
ステップアップってことですかね。いいと思います。
そしてお次は本場アメリカMLPのピンキー&フラタ役、声優のAndrea RibmanさんとのSkype会話。色々な質問がなされて、それに答えるという感じです。
「喉がめちゃくちゃに丈夫で、普通の人でもきつい強い声でも壊さない。ただパワーポニー回では喉を壊しかけた(それでもエフェクトに頼らなかった)」
「子役として昔から活躍していたものの、彼女自身は声変わりし始めたら仕事がなくなるかもしれないというのを思って、技術系の修士号をとって保険にしていた。でも案外声も変わらなかったので今もこうして声優ができている」
「Michel Morone君にピンキーパイの声を聞かせてあげた。彼はとても素直でいい子だった」
「オリジナルのMLPアニメーションが完成するのに一年掛かる。翻訳版は一か月程度」
「二十年以上、役者や声優として経験してきた」
「MLPの声優オーディションではフラッターシャイは地声に近く、ピンキーパイはうるさめに演技した。物語が進むにつれて前者はどんどんシャイになっていき、後者はますますうるさくなっていった」
自分も即席ながら英語で質問を作り、英語で質問をしてみました。
「MLPと関わるようになって何か変わったことはありますか?」
「人生がより楽しく、エキサイトできるものだと思えるようになりました」
……とまあこんな風に質疑応答がありました。ときたまピンキーやフラタの声を出してくれたり、また質問ではなく普通に皆で笑いあったりと、終始いい雰囲気でした。最後にお絵かきコンテストのお題も彼女から言い渡されて、そしてそのお題はというと「ピンキーと楽器」、「フラタと桜」。通話終了後、お絵かきコーナーにさっそく赴いたり、Artist Allayの待機に並んだり、コスプレや着ぐるみの写真をとったり、ひとまず休憩スペースで寛いだりと、色々な人の色々な動きが展開されていきました。
自分はといえばお絵かきスペースでさっそく色紙に向かってせっせとお題絵を描きます。前回ポニコンでの反省を生かし、日々ポニーの絵を描き続けて精進した成果を見せつける時です。というか1日1ポニーを始めたきっかけが「次のポニコンでのお題絵コンテストに入賞する」というアレな理由ですから、ここでアレな理由を消化しておかないと次に進めないのです。Artst Alley開始、着ぐるみ製作説明パネルを横目に完成を急ぎました。そしてできた絵がこちら。
ピンキーが好きなのでピンキーに楽器を持たせてみました。日本っぽさで三味線を思い付きに。
絵も完成したのでそこらへんをぶらついたりしてました。ここでちょいとMLP:CCGプレイヤーとして言わせてもらいたいことが一つ。
なぜ格ゲースペースはあるのにカードスペースは設けられないのか。
ちゃんと配られた案内冊子にはカードスペースも設置される旨があったのに、どういうわけかいつまで経っても作られてないのです。なぜだ。
カードについては後々触れることにして、パネルとかについて述べてみようと思います。
着ぐるみ製作パネル。前回の流れをまたリピートする感じだった気がする。前回は語り過ぎたりして収まり切れなかったので、その反省か、作る部位ごとに説明担当がくっきりと分けられていました。ひとまず語りたいことは語れたようですし、スマートになったおかげで新しいことも説明できてた気がします。それでも時間が圧してたようだ……。
MLP小ネタ解説パネル。MLPの原初の成立事情から、今の作品におけるモブキャラの特徴など、普段ではあまり気にすることのない、でも少し気になる細部に踏み込んでパネラーの皆さんが解説されてました。
初期のメーン6のキャラデザインはローレンファウスト氏が初代のキャラクターをアレンジしたものであり、また直前でデザインや種族が変更されたキャラもいたとのこと。例としてはピンキーパイで、初期のG4草案ではサプライズという白いペガサスだった。一方でアップルジャックは唯一名前もデザインも初代から変わらないでいる。
ワンダーボルトのスピッドファイアは当初レインボーダッシュの母親という設定があったらしい。そのせいでアニメを考察される際には今でもその設定は生きているのかどうかということが論じられることもある。
メーン6というのはファンが勝手に命名しただけで最初はそんな通り名は公式で無かったものの、人気に押されて公式側もついにメーン6と呼ぶようになった。
モブキャラにはファンが勝手に名付けた一方でアニメスタッフ独自の愛称も存在していた。
……などなど、独力では決してたどり着けない域にまでMLPの細かな話が展開されていました。
参加型パネル、ラッキーポニー次回予告。大喜利大会ですね。ランダムに選ばれた3つのワードを使って、「火傷しにきた無謀な挑戦者」が各々次回予告風の文章を考えて晒して火傷するというモノです。
で、火傷しました。先陣を切って皆の前で自分の次回予告を晒すというのは非常に無謀と言わざるをえませんね。そもそもとして自分にギャグセンスが不足しているというに、文章が書けるという喜びで単純に手を挙げたのは、よほど文章を書くのに飢えていたのでしょう。MLP小説勢としては火傷してでもやりたかったのだ。
このとき出されたお題は「林檎」、「宝石」、「毒の沼」。どうしろと。
そしてこの時、毎週土曜夜にニコ生でMLP雑談枠を放送しており、MLP本編の翻訳も毎週上げている、非英語話者のファンにとっては結構重要な存在と思われるミチート氏と同席してネタを一緒に晒しました。
この企画の元ネタはこんな風なちょいネタで楽しむというものではないらしく、長めの時間を設けて短編小説を仕上げて発表してもらうものだったそうで。海外のMLPコンベンションでそのようなものがあったのだろうか。個人的にはそっちの方でも大歓迎ですよ、ええ。お題絵があるならお題小説があってもいいのでは(数が集まるのかは未知数だけど)。どうでしょうスタッフさん。
突撃!『隣の海外コンベンション』。
トークセッション『Japony Confidential』。
すいません、このときちょうど休憩スペースでMLP:CCGで対戦してたもんで聞き逃してしまいました……。お絵かきしてるときはなんというか音楽を聴くような感覚でパネルの声を楽しめてたのですけれど、このときは集中してたもんでその余裕は全然無かったです。一回対戦するのにも大体30分掛かるんですよ、MLP:CCG。で、それを二回ですからかなりの時間カードに没頭してたってことですね。ちなみに一勝一敗でした。その一敗というのは海外のプレイヤーさんで、MLPミュージック界隈で有名なLiving Tombstone氏の来日に際して最近インタビューした方でもあります。これがまた強いんだ。まだ一回も勝てたことないし。
そういえば格ゲー『Fighting is Masic』コーナーだと外国人ブロニーが交代で積極的にプレイしてましたね。
さて、今度も参加型企画、第一回から恒例の『うろぽに!』。前回と違って今度は視聴者から割と曖昧なお題を出してもらい、描く人は三分の持ち時間でポニーを描き上げ、そしてそれを見せて視聴者に正解を言ってもらうというモノ(正解者にはその絵をプレゼント!)。これも参加するっきゃないってことで初っ端から手を上げて参加しました。火傷しないので安心です。
なんかまたミチート氏と肩を並べてやることになりました。それはともかく出されたお題は「無能」、「南国フルーツが好き」。このとき、どうしても「無能」というワードからあのポニーしか思い浮かばず、それを描きました。三分など割といけるだろと思いきや描く側からすれば割と余裕なかった……。
自分の場合は「メア村長(Mayor Mare)」。癖として頭身を高く描いてしまったので三回目にして正解となりました。全身じゃなくて首から上だけでも良かったかも。
後から気付いた話ですが、どうやらあの二つのワードで「プリンセスセレスティア」が一応あてはまっているのでした。南国フルーツはバナナってことです。無能もある意味定番のネタですね。
色々と出される中、一人の太っ腹(物理)な海外ブロニーのおやっさんがスタッフ三人に「うろぽに」やれと要求したり、プリンセスルナが割と描かれたり、トリクシーハットの人は最早トリクシーしか描くすべがなかったりと、割とうろ覚えから離れてる場面が多かったような気もしますが、めっちゃ盛り上がったので無問題です。積まれていた色紙がどんどんなくなっていくのは凄かった。何枚くらい描かれてたのだろう。
次はこれまた恒例、とある人が立ちはだかるジャンケン大会。前回と打って変わっておこぼれの景品など無いガチ勝負が続きます。ジャンケンルーラーはポニコンスタッフの青銅竜氏。この人のジャンケンはとにかく勝ちづらい!前回の屈辱もあって絶対に勝ちたかったので、今回は完璧にデータ重視で挑みました。彼の一つ一つの出し手を記録して、次の出す手を予測し、確率統計的に次に出す可能性の高い手を推測して勝ちに行きます。最初はデータも少ないので運でしたが、後々データが集まるにしたがって驚くべき彼の傾向が判明。それをもとに実際後半は勝率は上がったのですけれども、結局何一つ商品は奪えませんでした。これ完全に負けですね。
データは次回の為の参考にしておきます。連続で勝つためには運がやはり必要になるな……うーん。
閉会式(仮)。エンディングムービーは前回からかなりパワーアップしたクオリティで凄かったです。そして次回、つまり第四回目のコンベンションの予告も発表されました。2014年11月1日、第二回と同じ会場の川崎市産業振興会館で催されます。その名も「Japan Pony Con 2014 AUTAMN」。もちろん行きます。(……メダロットオンリーイベントと被ったらどうしよう。)
その直後にはMLPファンムービーでオクタヴィアやボタンの母親などを演じてきたEileen Monty氏。二次創作以外にも本業で声優をやってらっしゃるガチな人でした。紹介ムービーの後は短いインタビュー、たまにオクタヴィアなどの声もやってくれました。Skypeのマイクも本格的なもので、「あ、声優なんだなぁ」と。そしてなぜか涼宮ハルヒの格好をしていました。日本アニメが大好きらしいです。
自分は前のSkype通話と同じく意気込んで英語の質問を考えて準備していたのですが、直接質問の時間は無かったようです。残念。
そして後夜祭、DJイベント。蛍光棒もきっちり準備。そして最前列で踊りまくる。というか体を振り回しまくる。疲れなんか関係なく、とにかくはしゃいで盛り上がって、音楽に乗る。後のことなんか知ったこっちゃありません。とにかくブロニー&ペガシスターと一緒に騒げるのだから騒いでしまおうっていう気持ちでした。このDJイベントのお陰でREMIXも好きになりましたし。どうでもいいけど消費カロリーどれくらいだったのだろう。
その最後を締めくくるのは日本語版MLPの初期オープニング『ミライスタート』!これぞ日本ならではのDJって感じです。いやぁ楽しかった。これを打っているときはけっこう肩が痛かったりしているんですけれども。
最後に、皆で終わりの挨拶をして完全終了です。閉会式(真)。なんか盛り上がりの尾を引いていて皆で「蹄をダカダカダカと踏み鳴らす」ことも何回かして面白かった。汗の蒸気を感じつつ、次第にポニコンは盛り上がりを沈めていき、そして完全撤収へ。
総括。今回はめっちゃ色々できたコンベンションでとても満足。
参加型企画に実際参加したりお絵かきしたりカードゲームしたり踊って騒いだりファン同士で仲良く会話を交わしたりと、前回と比べてかなり濃密で多彩な楽しみ方ができました。次もこんな調子でやれたらいいなぁと思います。S3やS4の日本語版制作とか決まってもっと熱が加速しないかな。
そしてMLPファンフィクでちょっとした試みをとある方と共にしてみる予定です。この計画は以前からぼんやりと考えてはいたのですけれど、今回のポニコンでその流れが大分固まりました。これでMLP二次小説が日本でもっと流行ったりしないかと夢見てます。挫折せずに頑張ります。そしてその後押しを結果的にしてくれたポニコンに感謝します。ありがとう!
以上をもって第三回ポニコンの自身の記録とします。ではでは。